2018年6月22日巡回講座「モノから考えるアイヌ文化」を行いました。
2018年6月22日、巡回講座(出前講座)「モノから考えるアイヌ文化」を行いました。 日時:2018年6月22日(金) 10:45~12:15 講師:山崎幸治(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授) 会場:龍谷大学 深草キャンパス 和顔館201(京都市) 開催にあたり、龍谷大学国際学部の友永雄吾准教授にご協力いただきました。 記して感謝申し上げます。
台湾においては、すでに原住民族と認められている16民族に対して、国会の特別議席、土地に対する権利、進学・就職の際の優遇措置などの特別の権利・利益が保障されている。しかし、台湾島の中国大陸に面した平野に居住していた民族は、明、清の時代に移住してきた漢民族に同化され、固有の文化が大きく損なわれたため、最近に至るまで原住民族として認められることはなかった。2016年に誕生した蔡英文・民進党政権は、これらの平埔族(平野の民族の意)を原住民族と認める方針を決めたが、これまでの16 民族の位置づけとは大きく異なるアプローチが取られている。
そこで、今回のシンポジウムでは、浦忠成氏に蔡政権の新しい原住民族政策の全体像と、その中での平埔族政策の持つ意味について、雅柏甦詠・博伊哲努氏に原住民身分法改正を含む、政府としての平埔族政策について、汪志敏氏に台南市のシラヤ族(平埔族の一つ)施策の内容と国と自治体の関係について、それぞれお話しいただき、さらに、王昱心氏に平埔族としての立場からのコメントをいただいて、具体の民族のあり方に応じた先住民族政策の可能性を探り、今後のアイヌ政策の参考に供したい。
※参加無料・申込不要