2026年6月のアーカイブ
北海道大学アイヌ・先住民研究センター 講演会
アイヌ民族綜合調査から再考する戦後日本の人類学史 全3回
講師:伊藤 敦規
※参加無料!
※北大会場・オンライン配信
※第2回と第3回はオンライン開催のみ
※事前申込制
【チラシ表】

【チラシ裏】

【概要】
第一回1950年代のアイヌ民族綜合調査に学ぶ研究倫理(北大会場とオンライン)
北海道各地で1950年代に行われた「アイヌ民族綜合調査」(科研費課題:「アイヌ民族の実態調査総合研究」)には50名以上の研究者が参加しました。戦前の日本の学術活動からの方針転換や大展開を期待された本調査の目的、調査地・手法・項目、人的組織はどんなものだったのでしょうか。本講演は全3回の連続講演「アイヌ民族綜合調査から再考する戦後日本の人類学史」の第一回として開催します。さまざまな資料を手がかりにアイヌ民族綜合調査の全貌に迫るとともに、大規模プロジェクトでありながら「豫報的(よほうてき)(速報的・暫定的)」成果しか刊行されなかった沈黙の理由を考察します。その背景には、調査継続を困難にした倫理的葛藤があったことを、参加者の証言から明らかにします。
第二回再結束の機会としてのアイヌ民族綜合調査――京城帝国大学医学部の戦後(オンラインのみ)
京城帝国大学は日本の6番目の帝国大学でしたが、第二次世界大戦の敗戦にともない1945年に閉鎖されます。その後、常勤スタッフの多くは引揚研究者として本土の大学に就職し、研究活動を継続しました。例えば医学部関係者の戦後史は、八学会連合(対馬調査)・九学会連合(能登調査)への貢献で知られていますが、植民地大学人脈という強い結束を発揮し、とりわけ継続的に研究成果が発表されたのがアイヌ民族研究でした。本講演(第二回)では、京城帝国大学医学部の解剖学教室と法医学教室出身者によるアイヌ民族研究を彼らの戦前・戦中期の問題関心との連続性から振り返ります。
第三回アイヌ民族綜合調査と東京都立大学社会人類学教室の形成(オンラインのみ)
戦後の1949年に東京都立大学が開学しました。その時にできた社会学専攻(現在の社会人類学教室)の創設期に関する当時の常勤スタッフや卒業生の理解は必ずしも一致しておらず、それゆえ教室の最初期の歴史は不明な点が少なくありません。私は1950年代のアイヌ民族綜合調査について深く調べる中で、教室スタッフの大多数がその調査に関与していたこと、さらに、さまざまな機会にそれぞれが北海道での共同調査経験の思い出を語っていることに気がつきました。また、それにもかかわらず教室の沿革として明確に位置づけられていないことに疑問を抱きました。本講演(全三回)では、日本の文化人類学研究の一拠点であり、私の母校でもある東京都立大学社会学専攻(社会人類学教室)の創設期を、1950年代のアイヌ民族綜合調査との関係から考察します。
※第2、3回の講演は、第1回講演の詳論となります。どなたでもご参加いただけますが、より専門的な内容となります。
【講演者】
伊藤 敦規
国立民族学博物館 准教授/北海道大学アイヌ・先住民研究センター 客員研究員
【開催日時】
第1回 2026年7月15日(水) 18:30~20:00(開場18:00)
第2回 2026年7月22日(水) 18:30~20:00(開場18:00)
第3回 2026年7月29日(水) 18:30~20:00(開場18:00)
【会場】
北海道大学 学術交流会館1階 小講堂 / ZOOM
※第2回、第3回はオンライン開催のみ
→詳細は北大HP施設案内をご覧ください
【受付方法】
受付フォームへアクセスいただき、必要事項をご記入の上お申込みください。
→お申込み受付フォーム
【受付期限】
第1回7月12日(日)
第2回7月19日(日)
第3回7月26日(日)
※お申込みされていない方の来場、入室はご遠慮いただきます。
※受付期限後の受付は出来かねますので、何卒ご了承ください。
【主催/お問い合わせ】
北海道大学 アイヌ・先住民研究センター
e-mail:ainu[at]let.hokudai.ac.jp
※[at]を半角の@に置き換えてください
2026年6月15日(月)
「2026年 ブリティッシュ・コロンビア州/ユーコン準州 若手ファースト・ネイションズ・リーダー インド太平洋交流パイロット・プログラム」の一環で、若手のファースト・ネイションのリーダーのみなさんが、当センターを訪問されました。当センター教員と、ブリティッシュ・コロンビア州、ユーコン準州、北海道における先住民族をめぐる文化・経済・環境・国際連携などについて意見交換をおこないました。
2026年6月11日(木)
国立東華大学法律学部のAwi Mona教授、Jun Ru Lin助教授、先住民法学コースの学生が来訪しました。東華大学の学生団によるプレゼンテーションの後、本学アイヌ・先住民学講座に所属する大学院生および教員との質疑応答および意見交換が行われました。
5月7日に開催されたワークショップでは、Awi Mona教授、Jun Ru Lin助教授、当センターの北原モコットゥナシ教授、加藤博文教授、辻康夫教授がそれぞれ登壇し、先住民族の権利に関する講演と活発な質疑応答が行われました。ここでも東華大学の学生の皆さんによるプレゼンテーションがあり、同大学における先住権と法に関する教育研究がわかりやすく紹介されました。
2026年6月10日(水)
2026年5月27日(水)に講演会 「マラップ・バラック:メルボルン大学における先住民学生センターの重要性」イナラ・クーパー /カーステン・ハウジア を開催しました。ご参加いただき、ありがとうございました。
講演会の情報はこちら



2026年6月9日(火)
北海道大学総合博物館2階「北大の探求心」アイヌ・先住民研究センターブースの展示替えをおこない、2026年6月4日(木)より『境界と帰属の間』がオープンしました。入場無料となっておりますので、本学へお越しの際は是非ご覧ください。
開館時間等の情報は、北海道大学総合博物館ウェブサイトをご確認ください。
共催:LOK 4 LOK・北海道大学アイヌ・先住民研究センター
会期:2026年6月4日(木)~9月8日(火)
展示概要:北海道におけるアイヌをめぐる展示実践を出発点に、パミールのタジクとワヒ、パキスタンとインドをまたぐカワジャ・サラー/ヒジュラ、そしてキュレーター自身の越境経験をたどります。国境、身体、制度、発話をめぐる境界を見つめながら、それでもなお流れ続ける文化、記憶、信仰、愛情、そして帰属への願いを問いかけます。本展では実物資料を最小限にとどめ、写真、映像、QRコードによるオンライン解説を中心に構成しています。


【関連企画】
★VRシアターにおける映像作品上映
『Where Borders Cannot Hold:パミールを越えて』
(VR映像 6分23秒)
パミール高原の雄大な自然風景と、そこに生きる人々の日常の断片を記録した映像作品を上映します。国境という政治的な線が存在する一方で、人々の暮らしや文化は山々を越え、今も静かに結びついています。本映像は、そのような境界と連続性のあいだに広がる世界を映し出しています。
★上映日時: 6月5日、6日、7日、10日、19日、24日
★場所: 工学部共用実験棟内VRシアター
(工学院共用実験棟 建築都市スタジオ棟・オープンラボの2階)
★上映時間等、詳細は劉 高力さん(feihong14@163.com)に直接お問い合わせください。
2026年6月4日(木)
北海道大学 アイヌ・先住民研究センター
先住民・文化的多様性グローバル研究ユニット(GRID)講演会シリーズ Vol. 2
「先住民と文化人類学:
植民地主義に起源を持つ知のパラドクスを意識しつつ」
講師:太田 好信 氏(九州大学名誉教授、アイヌ先住民研究センター・客員研究員)
司会・コメント:辻 康夫(北海道大学法学研究科・教授)
日 時 2026年6月19日16:30–18:00
場 所 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟2階 W201室(地図)
参加費 無 料
定 員 60名(先着順)
申 込 Googleフォーム
【チラシ画像】※表裏あります

【概要】
フィールドワークを通して、先住民の生活や文化を調査する「文化人類学」は、先住民をめぐる研究の中心を占めてきました。ところが、20世紀後半からの「脱植民地化」の動きのなかで、そのあり方は、大きな変容を迫られます。本講義では、文化人類学の展開の歴史を振り返り、未来に向けたあり方を考えます。
【講師紹介】
太田好信(おおた よしのぶ)
フィールドワークを通して、先住民の生活や文化を調査する「文化人類学」は、先住民をめぐる研究の中心を占めてきました。ところが、20世紀後半からの「脱植民地化」の動きのなかで、そのあり方は、大きな変容を迫られます。本講義では、文化人類学の展開の歴史を振り返り、未来に向けたあり方を考えます。
★GRID講演会シリーズ「先住民政策・先住民研究の現在」について
「先住民族の権利に関する国連宣言」の採択から19年、「アイヌ民族を先住民族と認めた国会決議」から18年。諸国の政策と研究は大きく進展しました。各分野の専門家をお招きし、今日の先住民問題、先住民研究の全体像を俯瞰し、将来を展望します。広く皆様のご参加をお待ちしています。
【主催/お問い合わせ】
GRID オフィス
e-mail:grid@let.hokudai.ac.jp
【共催】
法学研究科・高等法政教育研究センター
2026年6月2日(火)