2018年5月29日フロリダ国際大学から久保田雅子先生と学生の皆様
フロリダ国際大学から久保田雅子先生と学生の皆様が当センターを訪問されました。 北原准教授からアイヌの宗教と文化・言語の現状を説明し、活発な質疑応答がなされました。
フロリダ国際大学から久保田雅子先生と学生の皆様が当センターを訪問されました。 北原准教授からアイヌの宗教と文化・言語の現状を説明し、活発な質疑応答がなされました。
先住民族に対する抑圧/権利保護政策をめぐる本格的な実証研究
―北欧サーミとアイヌの比較から見えてくるものとは?
サーミやアイヌなど多くの先住民族は近代化に際して同化や抑圧の対象となったが、特に1980年代以降、その権利保護政策が進められている。ノルウェー、スウェーデン、フィンランドにまたがって居住しているため異なる政策の影響を被るサーミは、どのように国民国家という枠組みに対抗し、活動してきたのか。サーミをめぐる現状と課題を論じる本書は、第2巻のアイヌの記述と併せて読むことでさらに、先住民族の権利をめぐる問題が決して一枚岩ではない、奥深い問題であることが分かるだろう。
\3,900+税にて販売中です。下記の連絡先にお問い合わせください。
東信堂(TEL)03-3818-5521(代) /(FAX)03-3818-5514
ホームページ 東信堂ウェブサイト
メールアドレス hupress_1@hup.gr.jp
住所 東京都文京区向丘1-20-6
小内 透(おない とおる)
2018年現在
北海道大学大学院教育学研究院教授
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
先住民族に対する抑圧/権利保護政策をめぐる本格的な実証研究2
―先住民族とマジョリティの共生をめざして
北欧サーミが復権運動を通して独自の議会やメディア、教育などの機関・機構を成立させていた(第1巻)一方、アイヌは差別の残存やそれに伴う経済問題など多くの困難を抱えたままでいた。しかし近年はアイヌ文化を称揚する動きの高まりや、和人(アイヌ以外の日本人)との混血などによって、若年アイヌたちの被差別経験は減少している。本書はこうした周辺社会の変化からアイヌ・アイデンティティの世代差や和人地域住民との交流関係を分析し、現代アイヌの生活実態や意識、彼らを取り巻く社会環境を詳述する。第1巻と併読することで、先住民族とマジョリティの共生には何が必要か、その多くの示唆に気づくだろう。
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住所 東京都文京区向丘1-20-6
小内 透(おない とおる)
2018年現在
北海道大学大学院教育学研究院教授
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
ロシア・サンクトペテルブルクに所在する科学アカデミー東洋古籍文献研究所(IOM)には、多くの近世・近代アイヌ・北方関係資料が所蔵されています。近年、東京大学史料編纂所ならびに北海道大学アイヌ・先住民研究センターとIOM との国際的な共同研究により、その価値と魅力が明らかとなりつつあります。
今回は、2016 年の研究集会以後に見いだされた新出史料のご紹介をふくめ、コレクション形成史の観点から、北海道を主たる舞台のひとつとする近世・近代の日露間の情報交流の具体的な姿につき、考えをめぐらせてみたいと思います。
【入場無料・申込不要・日本語での発表です】