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2015年度無料公開連続セミナー「アイヌを学ぶ」上級講座のお知らせ

※募集は終了いたしました。多数様のご応募ありがとうございました。
北海道大学アイヌ・先住民研究センター

2015年度 無料公開連続セミナー 「アイヌを学ぶ」 【上級講座(秋期2か月)】

北海道大学アイヌ・先住民研究センターでは一般市民の方々を主な対象として、アイヌ民族に関する知識を分かりやすく学べる「公開連続セミナー」を開講します。考古学から法学まで、複数の視点からアイヌ民族・アイヌ文化を巡る諸問題に迫るプログラムです。 2015年度は先に開講いたしました6・7月の「初級編(夏期)週1回2か月の合計9回」と9・10月の「上級編(秋期)週1回2か月の合計8回」の2期の構成となります。 今回の9・10月は上級編となります。なるべく多くの方に参加していただけるよう、「毎週火曜日の夕方」という時間設定にいたしました。週1回2か月間の合計8回の連続セミナーです。ぜひ通してご参加ください。学生のみなさんの参加も大歓迎です。 【パンフレット】2015年度無料公開連続セミナー「アイヌを学ぶ」上級講座(秋期2か月) 【申込用紙】2015年度無料公開連続セミナー「アイヌを学ぶ」上級講座(秋期2か月)

セミナーの開講日程

開講日 講義題目 講師
9月1日 宗教を通して見る北方文化の中のアイヌ文化 北原 次郎太
9月8日 アイヌ語のなかの多様性 高橋 靖以
9月15日 「昆布」をめぐる古代交流 -奈良・平安日本とエミシ・エゾ 蓑島 栄紀
9月22日 休日
9月29日 アイヌと北海道考古学(1) 長沼 正樹
10月6日 アイヌと北海道考古学(2) 加藤 博文
10月13日 アイヌ口承文学を分析・解釈する 丹菊 逸治
10月20日 アイヌを描いた絵から分かること 佐々木 利和
10月27日 アイヌ政策の現在 常本 照樹

お申し込み方法

  • 申込期間: 7月28日(火)~8月7日(金)17時まで(必着)
  • 開催日時: 9月1日~10月27日(9月22日を除く毎週火曜日) 全8回 18時30分~20時00分
  • 開催場所: 北海道大学
  • 受講料: 無料(教材費も無料)
  • 受講対象(定員): 一般市民(高校生以上)50名程度。会場・資料準備の都合上、事前申し込み制とさせていただきます。なお、応募者多数の場合には、初めての方を優先に調整させていただくことがありますので予めご了承ください。
  • 申込方法: 別紙の「無料公開連続セミナー申込書」を持参、郵送、ファックスのいずれかの方法により、下記申込先にご提出ください。会場となる教室など詳細は、後日改めてお伝えいたします。
【申込用紙】2015年度無料公開連続セミナー「アイヌを学ぶ」上級講座(秋期2か月)

お申し込み・問い合わせ

  • 北海道大学アイヌ・先住民研究センター
  • 〒060-0808 札幌市北区北8条西6丁目 TEL/FAX 011-706-2859

セミナーの内容

  • 「宗教を通して見る北方文化の中のアイヌ文化」 北原 次郎太
  • アイヌを含む北方諸民族の文化には多くの共通性や差異があります。本講では「イナウ」や「送り儀礼」など宗教文化のいくつかのトピックを取り上げて比較した場合に、どのような連続性や差異が見えてくるのかを考えます。
  • 「アイヌ語のなかの多様性」 高橋 靖以
  • アイヌ語は北海道・サハリン・千島列島・本州東北地方など、日本列島の北部で幅広く用いられてきた言語です。本講では、アイヌ語の地域的な拡がりに注目し、その多様な姿を明らかにすることを試みます。
  • 「『昆布』をめぐる古代交流 -奈良・平安日本とエミシ・エゾ」 蓑島 栄紀
  • 「昆布」という特定の「もの」をめぐって、古代中国・日本の文献史料からその生産・流通の実態を読み解くことで、北海道・アイヌの古代交流史の一端に光を当てます。
  • 「アイヌと北海道考古学(1)」 長沼 正樹
  • 土中に埋没した物質文化を発掘によって資料化する考古学は、文字による記録のない時代の文化や社会、さらには歴史にまで迫る可能性を期待されています。しかしそうしたことは、どこまで可能なのでしょうか。この考古学の方法の特徴を説明した上で、北海道の考古学がこれまでに進めてきたアイヌ研究について、いくつかの学説を取り上げて考えます。
  • 「アイヌと北海道考古学(2)」 加藤 博文
  • 日本の考古学や人類学はアイヌ民族とその文化を研究対象として取り上げてきました。しかし、その一方で主体者であるアイヌ民族不在のまま研究が蓄積されています。歴史とは誰のためのものであるのか、という課題を海外の研究動向を含めて検討します。
  • 「アイヌ口承文学を分析・解釈する」 丹菊 逸治
  • アイヌ口承文学(昔話・神謡・叙事詩)のそれぞれの話には、何らかの「意味」や「教訓」が込められていると考える人も多いようです。しかし「アイヌ伝統文化」の価値観の中で語られてきた話を現代において解釈する、あるいは理解することは本当に可能なのでしょうか。
  • 「アイヌを描いた絵から分かること」 佐々木 利和
  • 19世紀半ば以前のアイヌ文化に絵を描くという行為はありませんでした。彼ら自身は自らの姿や文化を紙の上には残さなかったのです。しかし、アイヌを描いた絵はたくさんあります。それはアイヌ史を学ぶ史料となるのでしょうか。それらの絵を見ながら考えてみましょう。
  • 「アイヌ政策の現在」 常本 照樹
  • 2008年の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める」国会決議から7年目になりますが、アイヌ政策はどこまで進んだのでしょうか。諸外国の先住民族政策とは何が違うのでしょうか。「アイヌ政策の現在」を考えます。

2015年7月27日(月)


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