【終了しました】2018年9月22日(土)ジェイムズ・クリフォード氏講演会
- Indigeneity Today: The Historical Conjuncture
- 今日の先住民性――歴史的状況
【講演者】
- James Clifford (University of California, Santa Cruz. Distinguished Professor)
- ジェイムズ・クリフォード 氏
- (カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校・特別功労教授)
- 通訳:太田 好信(九州大学大学院比較社会文化研究院・教授)
【要 旨】
1980年代以降、「先住民性」を社会、文化、政治運動の緩やかな集合体として考えたとき、それはトランス・ナショナルな存在として出現したといえる。この出現により、コロニアリズムの歴史が姿を変え、活発に継続していることが認識可能になる。時間としての均質さを欠く現在において、これまでとは異なった過去、そして予定調和的ではない未来を想像するのは、喫緊の政治課題の一つといえよう。しかし、その課題は、ナショナルであり、そしてトランス・ナショナルでもある支配と転覆、占有と翻訳という諸関係のなかに必然的に絡み取られている。土着と呼ばれている人びとは、都市に生活し、そして大陸と大陸との狭間に生きる。この講演では、ネオ・リベラル資本のネットワークに参加しつつも、それに挑戦し、それを超える先住民的実践を十分に説明できる歴史的「リアリズム」の可能性を、わたしは模索してみたい。
【日 時】
- 2018年9月22日(土)
- 13:30~15:30(開場13:00)
【場 所】
- 北海道大学人文・
社会科学総合教育研究棟(W棟) - 2階 W203教室
- (札幌市北区北10条西7丁目 北海道大学構内)
- ※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
参加無料・申込不要・逐次通訳
【主催・お問い合わせ】
- 北海道大学アイヌ・先住民研究センター
- TEL/FAX:011-706-2859
- E-Mail ainu[at]let.hokudai.ac.jp
このたびのジェイムズ・クリフォード博士の来日に際し、上記の講演会に続いて、福岡で開催されるWSSF 2018(World Social Science Forum 2018)での学会発表および、大阪の国立民民族学博物館での講演が予定されております。詳細は、各HPをご参照ください。
- ●WSSF 2018(World Social Science Forum 2018)[於:福岡国際会議場、要参加登録]
- http://www.wssf2018.org/
- ●国立民族学博物館 国際シンポジウム [於:グランフロント大阪、要事前申込]
- http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/news/rm/20180928